さすが中国はスケールが大きい!アリババ「独身の日」セールで1日4兆円突破、楽天市場1年分以上

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   10日夜(2019年11月)に中国上海で行われたイベント。ステージには世界的アーティストのテイラー・スィフトや声優の花澤香菜、ハローキティや東京五輪マスコットのミライトワとソメイティの着ぐるみも登場した。このド派手な演出が中国の通販サイト、アリババの「独身の日」セール盛り上げイベントだというから驚きだ。

   中国では、11月11日は「1」がたくさん並んでいるという理由で「独身の日」と呼ばれている。アリババは2009年からこの日に特売セールを開催してきたが、ほかの通販サイトも参加するようになり、中国ではすっかり「独身の日セール」が定着している。

11万のテレビが4万円、390万の自動車が214万円

   今年は例年以上の盛り上がりとなり、セール開始の0時からわずか96秒で売り上げ100億元(日本円1560億円)を突破。1日の総売り上げが4兆1千円と桁違いの額となった。日本の通販大手、楽天市場の年間売り上げが3兆4千億円だから破格の金額の大きさがわかる。

   目玉商品は11万円のテレビが4万円、390万円の自動車が214万円、相場より500万円より安いマンションなどで、値引き額もけた違い。輸入商品の中でもっとも人気の高いのが日本製品で、ユニクロは開始わずか16分で78億円を売り上げた。

   独身の日セールの盛り上がりについて、ジャーナリストの周来友さんは「アリババは高級品を売るようになり、金持ちも利用するようになった。独身者だけではなく、誰でも買うようになった」と背景を説明する。

   さらに、米中貿易戦争も盛り上がりに拍車をかけている。周来友さんは「米中摩擦は中国政府にとって大きな頭痛のタネ。輸出が減少し商品が余っているため、中国政府が内需の拡大を図っている。(独身の日セールなどで)6割の国民があおられて買い物をしている」

   独身の日セールで販売された商品総数は28億個。ヤマト運輸年間配達個数の18億個と比べると規模の大きさがわかる。商品配達の方法も気になる。アリババでは1時間に1万8千個の荷物を仕分けするロボットや、ドローンによる配送など、最先端の技術を導入して配送の効率化を図った。受注サーバーも分散処理を行い、負荷がかからないようにしているといわれる。

   ャスターのカズレーザー「アリババは商品を売るだけではなく、(受注から配送まで)全部に関わっているので、社会実験的なことを行い、データを集めることができる。他国ではなかなか真似できないやり方だ」

   丸田佳奈(産婦人科医・モデル)「戦略がうまい。国内のものを値切って客を寄せておいて、海外の輸入品をターゲットにして売り上げている」

   中江有里(女優・脚本家)「想像もつかない金額だが、中国はネット通販の強さがすごい」

   周来友さん「みんなネットで買い物をして、店に来ないので、実店舗は閑古鳥が鳴いている」

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