安倍晋三首相が毎年春に芸能人や著名人らを招待して開く「桜を見る会」について、「税金を使っての私物化ではないかと疑惑の目が向けられています」と司会の国山ハセンと若林有子アナウンサーが取り上げた。
首相自身や自民党議員の後援会関係者も多数招いている事実が、公選法や政治資金規正法違反の疑いを指摘されている。
「桜を見る会」は、1952年から各界功労者を広く招待するとして開かれている。2014年は1万3700人を3000万円の予算で招待したが、招待者は毎年増え、今年(2019年)は1万8000人を招いて5500万円かかった。
野党「税金で後援会活動」、自民議員も「気持ちの悪い話」
今年は安部首相の地元、山口県から安倍後援会幹部ら850人も招待されたとして、野党から「税金で後援会活動」と批判の声が上がった。安倍後援会一行は前日にはホテルニューオータニで前夜祭まで開き、バス17台で会場の新宿御苑まで移動。後援会の会報には「バスの前には無料で持ち帰るお菓子、和菓子、タケノコご飯をもらう行列ができた」と明記されている。これが事実なら、たしかに公選法違反の供応にあたる。
また、桜を見る会の会場では「10メートル歩いたら山口県の人に出会うわねと自民党議員に声をかけられた」(山口県周南市長のSNS)というほど。自民党内で招待者枠が振り当てられていたとの疑惑もあがっており、「今年は枠が増えたので選挙カーのウグイス嬢を呼べた」とブログに書いた自民党議員もいたという。「気持ちの悪い話だ。私も5人の枠をもらったことがある」と語る閣僚経験者もいる。
政治アナリストの伊藤惇夫さんは「本来の趣旨とずれている。後援会の人が安倍首相に協力すれば芸能人と楽しい思い出ができると出かけていたのなら完全に問題だ。850人が本当に地元後援者なら大変なことになる」という。安倍首相は個人情報を理由に招待者名公開を拒否している。
西村博之(2ちゃんねる開設者)「招待者リストは公開するべきです。名前を出せない人を呼ぶのはおかしい」
玉置妙憂(僧侶)「呼ばれる人に平等性がない。江戸川区の人は呼ばないの?」
キャスターの立川志らく「そこです。なんで山口県だけなのか。私は呼ばれても行きません。5000万円もかけるなら被災地に使ったらいいじゃないか」