嵐の熱唱中、雅子さまが流した涙 温かな空気に包まれた皇居前広場で聴いたお祝いの曲に感じた思いとは?

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   9日(2019年11月)、天皇陛下の即位を祝う「国民祭典」が行われた。人気アイドルグループ「嵐」やピアニストの辻井伸行さんなどが奉祝曲『Ray of Water』を披露している最中、二重橋から陛下とともに鑑賞していた皇后雅子さまが涙を払う様子が会場のモニターに映し出された。

   日本テレビ宮内庁担当の笛吹雅子記者は「雅子さまはよく笑われますし、感情が豊かな方ですので、涙ぐまれるところは何度か拝見しました。でも、あそこまで涙を流されるというのは初めて拝見しました」と話す。「みんなが笑顔で幸せに行こうという、新しい令和という時代のメッセージに思いを致されたのかなと感じました。(歌詞の)どの部分がとは言えないですが、『君が笑えば』という部分は私も聴いていてジーンとしました」

祝賀パレードでもそっと涙をぬぐった

   「そこには今までの積み重ね、療養に入られた後の思いもあったと思います。パレードも台風19号の影響で延期されましたし、被災地の方はどう思われるか、ニコニコと笑顔で華やかな思いで臨むべきなのか、悩んでいたようです。そんな中、皇居の正門から出たときに、温かい空気の中で国民がニコニコ嬉しそうにされたのが雅子さまの目に入ったのではないでしょうか」と笛吹記者。皇居前広場の雰囲気はとても温かいものだったそうだ。

   「国民祭典の日は本当に天気が良くて、月がきれいで、ビルやちょうちんの明かりも静かで、厳かで、温かい空気に包まれていた。そして『大丈夫。こうやって自然は脈々と続いていくんだ』という歌詞の内容も含め、すべてのことに感情が高まったのでは」(笛吹記者)

   きのう10日に行われた祝賀パレードでも、沿道に集まった12万人の人々に手を振りながら、涙で目を潤ませていた雅子さま。カメラには、人の列が途切れたところで、そっとハンカチで涙をぬぐう姿が映っていた。

   橋本五郎(読売新聞特別編集委員)「さまざまな思いが去来したのだと思います。今まで大変ご苦労されてきたことが一気にこみ上げてきたのでしょう。わずか半年ではありますが、天皇、皇后であることの重さというものを、多くの人を見ることで実感されたところもあったでしょう。この涙にはいっぱいいろんな思いが詰まっている」

   司会の加藤浩次「一言ではとても言い表せられないでしょうね」

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