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「食べログ」公取委が調査開始?参加店舗に不利な条件押し付けてないか

   店探しの大手「食ベログ」に点数操作疑惑が持ち上がっていて、公取委が動き出したとプレイボーイが報じている。10月5日ごろから、飲食店経営者とみられるアカウントによるツイートが出現した。「★3.8 (食べログ内で飲食店につけられる点数)だったのに、食べログの営業を断ったら★が3.6に下がってしまった」「年会費を払えば店の評価を上げるという営業電話がかかってきた」(いずれも現在は削除)と訴えたというのである。

   こうした一連の騒動を受け、10月9日には公正取引委員会が、食べログや「ぐるなび」などの飲食店情報サイトについて、その強い地位を利用し、参加店舗に不当な条件を押し付けたりしていないか、調査を開始したそうである。

   一方で、食べログの運営元であるカカクコムは10日、意図的な点数操作について全面否定をするリリースを出した。食べログは一般のお客による口コミを集めたサイトだが、店舗からもらう広告料で成り立っているという、ある種の矛盾を抱えている。そういう形態のサービスであることを踏まえると、ユーザは口コミや点数を無批判に信じるべきではない。賢く利用するためには、「食べログ・リテラシー」を鍛えるべきだとプレイボーイは主張する。以下がそのリテラシーだ。

   <(1)そもそも、点数は単純な平均ではなく、レビュアーによって重みづけされて算出されていると理解する。(2)レビューの中身をチェックする。特に、内容の一貫性がないレビュアーの投稿は参考にしない!(3)★3.0~3.3の隠れた名店を探せ!(4)自分と味覚が合った、信頼できるレビュアーを見つけよ。(5)店舗ページのきれいな写真ではなく、一般人が投稿した写真を見よ!(6)インスタグラムやGoogle マップでの評価も参考にしてみよう」(文中敬称略)

元木 昌彦(もとき・まさひこ)
ジャーナリスト
1945年生まれ。講談社で『フライデー』『週刊現代』『Web現代』の編集長を歴任。講談社を定年後に市民メディア『オーマイニュース』編集長。現在は『インターネット報道協会』代表理事。上智大学、明治学院大学などでマスコミ論を講義。主な著書に『編集者の学校』(講談社編著)『週刊誌は死なず』(朝日新聞出版)『「週刊現代」編集長戦記』(イーストプレス)『現代の“見えざる手”』(人間の科学社新社)などがある。

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