東北自動車道の栃木・佐野サービスエリアできょう8日(2019年11月)、店舗スタッフらが再びストに入った。運営会社の福田伸一社長がストを主導した労働組合委員長の退職を強要したことへの抗議だ。
ストを行ったのは、佐野SAの上り線を運営するケイセイ・フーズの従業員。この日午前7時から8時まで抗議ストをした。経営側で店舗を運営して混乱はなかった。
新旧の社長同士で勝手な取り決め
そもそもの発端は、8月中旬、突然、売店に品物が納入されなくなったことだった。経営に不安を感じた労組委員長の加藤正樹さんが、資金繰りなどを当時の岸敏夫社長に正したところ、解雇された。ストはこれへの抗議で始まった。9月に岸社長が退任して、佐野市で建設会社を経営する福田氏が引き継いだ。
この時の条件のひとつが、加藤委員長の退職だったのだという。会社側の弁護士によると、「紛争の原因を除くことが条件なので、約束通りやめていただく」ことになっているという。さらに、会社はストによる損害賠償「1日800万円」を従業員に求めるという要求を撤回していない。これも「加藤さんがやめないからだ」という。
ただ、この約束は新旧の社長が交わしたもので、加藤さんは関わっていない。当初は、ストが終わって従業員が復帰した時、加藤さんも復職を認められていたという。加藤さんは「ところが、退職の強要が始まったんです。もうストはやりたくないんですが・・・」と顔を曇らす。
文
ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト