<スカーレット>(第36話・11月9日土曜放送)
絵付けをやってみたい!喜美子の頼みに幼馴染の照子は「お絵かきとはちゃうで。女がなんて聞いたことない」

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   働くことになった丸熊陶器会社で見た火鉢の絵付けが忘れられない喜美子(戸田恵梨香)は、社長の娘で幼馴染の熊谷照子(大島優子)に頼み、立ち入り禁止の作業場に入らせてもらった。この春から役場への就職が決まっている、やはり幼馴染の大野信作(林遣都)も一緒だ。

   「絵付けの火鉢に力入れ始めたのは最近や。親方がデザイン考えて、うちのお父さんに提案するねん。ほんでデザイン決まったら、ここで色を塗ったりする」と照子は説明する。

   喜美子たちが絵付けの原画を眺めていると、職人たちが続々と入ってきた。怒られると思って身を縮めた喜美子だが、職人たちはそれどころではないようだ。「引く手あまたや、よそ移る。みんな、はよ、片付けえ」と親方は怒鳴り、商売道具を持って出て行ってしまった。どうやら会社とのケンカが決裂したらしい。

丸熊陶器の社長もとうとう折れて「ためににやってみな」

   絵付けの作業場を見せてもらった帰り、喜美子は途中で踵を返して丸亀陶器に向かった。照子を探し出すと、「うち、絵付けやってみたい。やりたいんや」と訴えた。「子どものお絵かきとはちゃうで。しかも、女の絵付師なんて聞いたことないで」と言っていた照子も、喜美子の熱意に負ける。

   喜美子「いっぺんお父ちゃんに聞くだけ聞いてみてくれへん? なんやったら自分で頭下げに行くさかい。お願いします。お願いします」

   照子「分かった。そんなに言うなら、うちから話す。今夜さっそくゆうとくし」

   喜美子の必死の訴えは社長の熊谷秀男(阪田マサノブ)にも通じた。「試しに」と言われた喜美子は翌日、張り切って絵付け場に行く。そこには見知らぬ初老の男が座っていた。大切な師・深野心仙(イッセー尾形)との出会いだった。(NHK総合あさ8時)

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