〈スカーレット〉(第34話・11月7日木曜放送)
信楽に帰る決意を固めた喜美子は荒木荘の仲間たちに別れを告げるが、ちや子の姿がなかった

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   川原喜美子(戸田恵梨香)は実家の家計の厳しい状況を見て、信楽に帰ろうと決意を固めて一度大阪に戻る。出迎えた荒木荘の仲間たちに泣きそうになりながら、話し始める喜美子。

   喜美子「うち、信楽帰ることにしました。大久保さんからはまだ認めてもらえへんけど...」

   よく見ると、新聞記者の庵堂ちや子の姿がなかった。

   喜美子「ちや子さん...は?」

「ほんまにありがとう」喜美子はちや子に手紙を書いた

   荒木荘の仲間である田中雄太郎(木本武宏)は、歌声喫茶「さえずり」に喜美子を誘った。マスター(オール阪神)が話しかけた。

   マスター「ちや子さん、新聞社辞めたぁ!って泥酔してな。ぐでんぐでんやった。上司がなんも言わんでよそに移ったて。よっぽど堪えたんやろな。」

   雄太郎「それで俺とさださんで抱えて荒木荘に戻ったんや。さださんがゆうてた。女一人働いてると、いろいろしんどいことがあるんよって。それで黙って見守ろうゆうてな。しばらくしたら、ちや子さん実家に帰るとかゆうて」

   その夜、喜美子はちや子に手紙を書いた。

   そして翌朝、荒木荘の仲間が汽車の時間に間に合うように集まってくれた。そしてちや子がいない中、皆で明るく信楽に帰る喜美子を見送るのだった。

   それからしばらくして、ちや子が荒木荘に帰ってくる。がらんとした部屋を見て喜美子が信楽に帰ったと知る。「そうか、行ってしまったんか、キミちゃん」とちや子は雄太郎から渡された手紙を広げた。

   (喜美子からの手紙を読むちや子)

   <ちや子さん・・・うちに二つの道がありました。荒木荘で働いて週3日学校に通う道、ジョージ富士川さんから新しい世界を教わって・・・わくわくしました。もう一つは信楽に帰る道。どうなっていくか想像つかへん。でも勇気を出して、信楽に帰る道を選びました。自分で決めたんです。そやから、最後にちや子さんに会いたかった・・・。新聞社辞めた聞きました。心配やけど、きっとちや子さんなら大丈夫。いつかこの道選んでよかったと、笑って会える日がきますように。今日にて荒木荘、卒業させていただきます。ほんまにありがとうございました。>

   ちや子は立ち尽くしたまま、繰り返し手紙を読んだ。(NHK総合あさ8時放送)

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