沖縄「首里城」があっという間に燃え広がったのには、消火に手間取ったことがあるようだ。火元は正殿内部と見られているが、報知器が作動し、警備員が駆け付けた時には煙が充満し、消火器で消火しようとしたが、火勢が激しく手に負えなかったという。
放水銃や建物の周囲から噴水のように放水するドレンチャーを備えていたが、動かさなかったのか。市民防災研究所の坂口隆夫理事(東京・麻布消防署元署長)は「放水銃が作動していればここまで被害は出ない」という。ドレンチャーは屋内の出火には効果がなく、北殿と南殿には設置されてなかった。
目撃者「30分ほど立ち往生していた」
出火当時の模様を目撃した住民は、「消防車は30分ほど立ち往生していた」「消防隊員がホースをつないで、階段を上って消火活動をしていた」と、首里城が小高い山の上にあり、消火活動に手間取っていたと話した。
キャスターの立川志らく「火災になった時の想定をあまりしていなかったんじゃないですか」
坂口理事は人気のない正殿内からの出火していることで、「放火の可能性も考えられます」と話した。
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モンブラン| 似顔絵 池田マコト