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トランプ 次の大統領選挙は出馬せず?ウクライナ疑惑の追及停止とディール

   ショッキングな情報がニューズウイーク日本版に載っている。トランプ大統領が辞任するというのである。いまアメリカは、トランプの「ウクライナ疑惑」でもちきりだ。ニューズのコラムニスト・サム・ポトリッキオジョージタウン教授によれば、ニクソンが1974年にウオーターゲート事件で辞任に追い込まれて以来、これほど大統領の座が危うくなったことはないという。

   今年の7月、ウクライナのゼレンスキー大統領にトランプが電話して、来年の大統領選で最大のライバルと目される、民主党のバイデン元副大統領と息子のスキャンダルを捜査するよう要求したというのである。協力しなければ、4億ドル近い軍事援助を行わないと伝えたという。米駐ウクライナ代理大使と元ホワイトハウス高官が下院でそう証言しているのだ。

   一般的な見方としては、野党民主党がトランプ罷免の弾劾裁判を行うことは難しくはないが、トランプを失職させるには、共和党が大多数の上院で3分の2以上の賛成を得なければならないから難しいという。

   だが、この筆者はこう予想する。<トランプは、来年の大統領選への出馬を取りやめる。共和党員がトランプに愛想を尽かす可能性もあるし、大統領選不出馬と引き換えに疑惑追及を停止することで「ディール(取引)」がまとまる可能性もある>

   トランプは4年間の自分の政権が大成功だったとし、自分のテレビ局を設立するかもしれないというのである。これだけの見方が出ているというのに、この国の週刊誌の何とも危機感の薄い誌面作りに、かえって危機感を持つ。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週 刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007 年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマ イライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。 編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町 づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必 勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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