沖縄「首里城」全焼!未明に出火したちまち正殿など焼失―イベント開催中で前夜も準備作業

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   沖縄のシンボルであり、世界遺産の首里城(那覇市)からきょう31日(2019年10月)未明に出火し、正殿、北殿、南殿と書院をほぼ全焼した。首里城では27日からイベントが行われていて、昨夜もその準備が行われていたという。

   午前2時40分頃、首里城の警備をしている会社から、「首里城から煙が出ている」と消防に通報があった。

   消防が駆けつけたときは、すでに正殿が激しく燃えており、棟続きの北殿などに燃え広がった。消防車30台が出場したが、火の勢いが強く、午前5時過ぎに正殿は焼け落ちた。消火作業は夜が明けてからも続いたが、北殿などは形こそ残っているものの黒焦げで、壮麗な首里城は無惨な姿に変わった。

沖縄戦で焼け落ち、1992年に復元、2000年に世界遺産

   首里城は那覇市の沖縄県庁から約4キロにある。15世紀から19世紀まで450年間栄えた琉球王国の王の住まいで、行政機関の中心でもあった。王国はその後、薩摩の支配下に入り、苦難の歴史を歩むが、首里城は沖縄の人々の心の支えだった。

   首里城は1925年(昭和元年)に国宝に指定されたが、1945年のアメリカ軍の沖縄攻撃で焼け落ち、50年以上たった1992年にようやく復元され、2000年には、日本で11番目の世界遺産の指定を受けた。

   首里城には夜は警備員はおらず、監視カメラなどによる警備が行われていたが、人が入り込めるような状況にはなかったともいう。警察は不審者情報の聞き込みも行なっている。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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