今月23日(2019年10月)、イギリスのロンドン近郊で、トラックの冷凍コンテナから39人の遺体が見つかった。多くはベトナム人と中国人とみられ、出稼ぎのため密入国しようとしてコンテナ内で凍死した可能性が高いという。
遺体で見つかったベトナム人のファン・ティ・トラ・マイさん(26)は、発見される約4時間前まで家族にメールしていた。「ママ、ごめんなさい。海外に向かっていたけど、ダメみたい。ママをとても愛してる。私、もう死んじゃうみたい。息ができないの」
ファンさんの父親は「女性にはつらい旅になるので、娘には行かないように説得しました。でも、娘は『私が行かなければ家族は借金で苦しいまま』と言っていました。危険を承知でいく娘を止めることができませんでした」と話している。
ブイ・チー・ニュンさん(19)は数年前に父親をがんで亡くし、母親も病気で働けないため、仲介人に約109万円を払ってイギリスに密入国して、ネイリストとして働くつもりでいたが、犠牲になったとみられている。
英警察は運転手ら4人を逮捕・起訴
警察はトラックを運転していたモーリス・ロビンソン被告(25)を逮捕し、過失致死罪や人身売買の共謀罪などで起訴したほか、イギリス国内の男女3人を逮捕して調べている。
イギリス各紙は「夢のために亡くなった」などの見出しでこの事件を大きく報道し、ジョンソン首相も「想像を絶する悲劇で心が痛みます」とコメントした。
伊藤利尋キャスター「大変痛ましい状況です」
司会の小倉智昭「かわいそうだねえ」
デーブ・スペクター(テレビプロデューサー)「2年間(外国で)働けば、ベトナムの賃金の20年分になり、立派な家を建てられます。ただ、現在はEUが移民に対して厳しくなってきていて、だんだん行くところがなくなっているようです」