今年8月に常磐自動車道で起きた悪質なあおり運転で、加害者と一緒に携帯電話で暴行シーンを撮影していた「ガラケー女」だというデマをSNSで拡散された女性が今月(2019年10月)、拡散行為をした1人として原田隆司・愛知県豊田市議を特定し、100万円の損害賠償を求める訴えを起こした。
デマは、加害者が女性のインスタグラムをフォローしていたことから顔や名前が拡散し、3時間で6600件のリツイートがあったという。原田市議も画像を引用し、SNSに投稿していた。
原田隆司市議「悪意はなく、一日も早い逮捕を願った」
女性は原田市議に100万円の損害賠償を求める通知書を送り、原田市議から「悪意はなく、一日も早い逮捕を願った。猛省しております」と謝罪の手紙を受けとったが、慰謝料には触れておらず、その後の催促にも応答はなかった。
原田市議は「迷惑をかけた。今後は弁護士を通じて対処する」としている。
女性の弁護士は「原田市議が『なんで自分だけ』と話しているのを知って提訴した。特定できた人には今後も随時、責任を追及していく」という。
司会の国山ハセン「デマ拡散の恐ろしさを考える必要があります。だれもが加害者になってしまう可能性があります」
政治家でない一般人でも「名誉棄損や侮辱罪に問われ、損害賠償を請求されることがあります」(若林有子アナウンサー)という。
キャスターの立川志らく「チラシに誹謗中傷を書いて全戸のポストに入れるのとツイッターは同じ行為ですよ」
藤井聡(京大教授)「皆がやっているからとがめられないという精神がデマをはびこらせる。SNSにもマナー、心のブレーキが必要です」