ロシア・トルソワ選手が次々と4回転ジャンプ 女子フィギュア新時代の日本選手に勝算はあるか?

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   フィギュアスケートグランプリシリーズ第2戦スケートカナダ2019(ケロウナ・10月25日~27日)。男子は4回転ジャンプ4本と圧巻の滑りを見せた羽生結弦選手(24)が鬼門のカナダで初優勝を果たした。

   一方、女子は4回転ジャンプ3本を成功させたロシアの新星、15歳のアレクサンドラ・トルソワ選手が世界最高点で逆転優勝。日本の紀平梨花選手(17)は冒頭のトリプルアクセルでミスし、その後は安定した滑りを見せたもののトゥルソワ選手には届かず2位となった。

ロシアメディアも「宇宙人」と称賛する15歳

   トルソワ選手は今年2月に「13歳から4回転を跳び始め、4種類やった。4回転を安定させなければいけない」と異次元のコメントを出している。ロシアメディアは今回の優勝を受け、「本物の宇宙人」と偉業を賞賛する。ロシアではスケートアメリカで優勝したシェルバコワ選手(15)も4回転ルッツを跳んでいる。

   4回転ジャンプが当たり前のように飛び出す女子フィギュア新時代に、日本選手はどう立ち向かうべきか。元祖4回転ジャンパーの安藤美姫さんは「私の時代は3回転をすべて取得して次、というイメージでやってきましたが、今は、トリプル-トリプルのコンビネーションジャンプはほとんどの選手がやってくる。その中で勝ち抜くために、トリプルアクセルや4回転にチャレンジする女子選手が増えている」と解説。紀平選手も4回転ジャンプを練習中だ。

   山崎夕貴アナ「トルソワ選手はトリプルアクセルを跳ばないんですね」

   安藤美姫さん「4回転がはまるのにアクセルが苦手という選手もいる。アクセルより4回転のほうが、確率が高いのではないか」

   石黒賢キャスター「なぜロシアで4回転を飛べる選手が多い?」

   安藤美姫「同じコーチの元で競り合っていて、単純に『この選手よりうまくなりたい』と切磋琢磨するところが多いのではないか」

   石黒賢「フィギアはジャンプができればいいんですか?」

   安藤美姫「4回転が跳べるから強いというわけではない。ザキトワ選手は4回転もトリプルアクセルも跳べないが、演技構成点やステップやスピンの加点が付く」

   伊藤利尋アナ「総合点で評価されるとはいえ、ライバルが4回転を入れてくると、選手のメンタリティとしては跳ばなければいけないということになるのか」

   安藤美姫「トルソワ選手のように2種類3種類入れてくると、勝つには4回転を入れないと難しいのかもしれない」

文・みっちゃん

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