荒木荘の下宿人、酒田圭介(溝端淳平)が一目ぼれした泉田あき子(佐津川愛美)が訪ねてきた。「こちらに、医学生の、圭介さんという方、いはります?」
喜美子(戸田恵梨香)「いてはります。待ってください。今すぐ」
食堂にいた酒田に伝えると、「ええっ」とおろおろし始めた。あき子は勝手に食堂まで上がってきて、「はじめまして」と挨拶をした。舞い上がる圭介。ふたりは楽しそうに盛り上がっている。
だが、それを見ている喜美子の気持ちは沈むばかりだった。さらに、酒田はあき子に誘われて食事に出かけるという。見送る喜美子。荒木荘が急にしんとなった荒木荘はさみしい。
庵堂ちや子はお見通しだった「ミキちゃん、それが恋や」
住人の庵堂ちや子(水野美紀)、荒木荘のオーナーで下着メーカーの社長の荒木さだ(羽野晶紀)、田中雄太郎(木本武宏)たちが帰宅し、喜美子は酒田とあき子のことを話した。
田中「医学生。女はやっぱりそういうのに弱いねん」
さだ「圭ちゃんも、これで勉強に張り合い出るんちゃう」
さだがお茶漬けをすすりながら楽しそうにいう。喜美子は心ここにあらずで、ぼーっとしていた。
夜になって、ほろ酔いの酒田が返ってきた。「喜美ちゃんのおかげや」と上機嫌だが、喜美子は素直に喜べない。胸がズキンズキンとする。庵堂(水野美紀)は「それが恋や」とお見通しだった。
喜美子「今までにない気持ちで、悲しくもなります。気持ちが忙しい。恋ちゅうのは、なんやろ。おもろいなあ」
喜美子は戸惑っていた。(NHK総合あさ8時)