札幌開催と変更となった東京オリンピックのマラソン・競歩を巻き返そうと、東京都の小池百合子知事が生出演して、「ああ、そうですかというわけにはいかない」と怪気炎を上げた。
司会の小倉智昭が「大変なことになっちゃって」と向けると、小池知事は「そうですね。青天の霹靂というのはこういう時に使うんだなと思いました。本来は、まずはホストシティに何らかの話があるべきだったと思います」と勢い込んで話し始めた。
組織委員会の森喜朗会長は「IOCのメディカル委員会の決定で、札幌案には従わないといけない」としている。
伊藤利尋キャスター「これはもう抗えないものなんですか」
小池知事「開催都市として、これまでIOCのメディカルとも連携してやってきたし、暑さ対策もさまざまやってきました。アスリートファーストというけど、アスリートの方々も、東京で走りたいという人は多いんですよね。これまで投じてきたヒト、モノ、カネのことを考えれば、(札幌案について)ああそうですか、というわけにはいきません」
小池知事によると、今月3日(2019年10月)にも、国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長は「東京の暑さ対策は優れている」と公言していたのに、アメリカの「ニューヨーク・タイムズ」紙がドーハ世界陸上のさまざまな側面が批判されると、風向きが変わったという。
札幌開催となった場合には、東京都などに経費を負担してほしいと北海道の鈴木直道知事が表明していることについては、「仕組みがよくわかっておられないと思います」と一笑に付した。
小倉「僕はきちっとできるなら、札幌でもいいと思いますよ。でも、段取りを踏まえてオリンピックを誘致したのに、道筋として許せない。小池さんと珍しく意見が一致しています」
メディカル面からみれば札幌案に説得力
小池知事が退出した後もこの話題で盛り上がった。
伊藤「とはいえ、(小池知事が)妥協を強いられるタイミングが、早晩あるんじゃないでしょうか」
加藤友朗(外科医)「メディカル委員会の立場に立てば、ドーハを見て気持ちが変わるというのは理解できます。リスクがあるからやめるという時は、トップダウンの決定になるのは許容しなければいけないのでは」
小倉「アメリカの放送局よりも、NHKと民放が出すお金が上回れば開催時期なんて変えられるんだよ。フジテレビ、出せない?」