信楽の友達・熊谷照子(大島優子)から川原喜美子(戸田恵梨香)にたびたび手紙が届いた。最近は恋にまつわるものが多い。荒木荘でも恋の嵐が巻き起こっていた。勉強一筋だった医学生の酒田圭介(溝端淳平)が、前の道を犬の散歩で女性に一目惚れしてしまったのだ。
酒田はその日からすっかり食欲をなくし、ため息ばかりついている。大好物のおはぎも食べられないようだ。心配する喜美子に、「胸がうずくねん。これ、恋やとおもうねん」と打ち明ける。
「妹のように思うとるで」といわれて胸の奥がチクリ
そんな酒田を見て、喜美子は思わず恋のキューピット役を申し出てしまう。「まかせてください、うちに。うち、応援します。圭介さんの恋がうまくいくように。うちが力になります」
そうは言ったものの、「「わあ、嬉しいわ。キミちゃんのこと、ほんまの妹のように思うとるで」という酒田の言葉に、喜美子の胸の奥がなぜかチクリとした。なぜ痛むのか。その理由に気づかないまま、喜美子は酒田のためにあれこれと作戦を練った。
そしてある日、思わぬチャンスがやってくる。(NHK総合あさ8時)