ANNの世論調査では、東京五輪のマラソン・競歩の札幌開催に賛成は47%、反対は35%である。ただ、課題は多い。大会組織委員会の森喜朗会長は「札幌ドームをマラソンコースのスタートとゴール地点にする案をIOCに伝えられた」と言うが、札幌市スポーツ局担当者は「札幌ドームには陸上トラックとしての運用ができません」という。荷物などの搬入口はあるが、選手がレースで出入りできるゲートはない。
建築士によると、マラソンゲートを作りトラックと人工芝の張替えには10億円かかり、人工芝なしのトラックだけの建設でも5億円が必要となる、その資金はどこが出すのか。
市内のホテルも8月は観光客で満室
さらに大きな問題は、毎年夏に1か月間ほど開催され、200万人が来場する「さっぽろ夏まつり」と重なってしまうことだ。夏まつりのメイン会場はマラソンコースにもなっている大通公園で、実行委員会は「過去67年間、1回も中止になったとこがない夏まつりの通常開催が危ぶまれる」と懸念する。
宿泊施設も大幅に不足する。札幌市内には249軒の宿泊施設があり、総収容人数は約5万8000人分あるが、JRタワーホテル日航によると、8月は観光客だけでほぼ満室。
玉川徹(テレビ朝日コメンテーター)「札幌なら、工夫次第でウェルカムになり得ますよ。夏まつりとうまい具合に融合して、開催できないかなあ。そうなったら、札幌に行きたい」
高木美保(タレント)「北海道は、この時期は書き入れ時。涼しいところで見たいと私は思いますが、ホテルの空きなどがあるかどうか」
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バルバス| 似顔絵 池田マコト