10月20日(2019年)に行われた国家試験「情報処理技術者試験」で思わぬ混乱が発生した。受験会場の一つ、私立大学の東京都市大学世田谷キャンパスが台風19号の影響で水没したため、急遽会場が変更されたが、試験2日前に配信された変更メールに気づかなかった受験者が多く、試験を受けられなかった人が続出したのだ。
当日世田谷キャンパスに来てしまった受験者からは「ほんとアホって感じ」「試験会場着いたら会場水没のため、返金か別会場って何?」「情報収集能力が試されていた?何?裏ミッション?」と悲鳴に近いツイートが。
一方、無事受験できた受験生からは「空席が非常に多かった。4割くらいしか人がいなかった」という証言も。
試験の2日前には会場変更通知メールが全員に
東京都市大学世田谷キャンパスは台風19号で氾濫した多摩川沿いに建っており、10月13日時点で8棟の建物が浸水被害を受けていた。このため、主催者のIPA(情報処理推進機構)は会場を急遽別の11カ所に変更、17日にはウェブページとツイッターで告知を行うとともに、18日には世田谷キャンパスでの受験が予定されていた約3000人に対して一斉メールを配信した。
しかし、メールに気づかなかったり、迷惑メールフォルダに振り分けられてしまったりといった受験生も多かった。情報処理技術者試験は春と秋の年2回。今回受験を逃した人は半年待たなければいけない。
小倉智昭キャスター「情報処理の国家試験ですからね。情報は自分で検索して見つけてもらわないと」
三田寛子(女優)「かわいそうだと思うけど、もうちょっとどうにかできたのかな。(台風から)日にちがあったから大丈夫と思い込んだのか」
小倉智昭「再試験はできないの?」
夏野剛(実業家)「回答が出てしまうので、問題の作り直しになる。国家試験になるので厳正さが要求され、問題を作るのも大変なんです」
小倉智昭「運が悪かったで、済まされてしまうのか」
文・みっちゃん