浸水被害の岩手県山田町「人災だ」「山から津波がきた」...東日本大震災後の整備が裏目に

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   台風19号で浸水被害にあった岩手県山田町の住民たちが「人災だ」「山から津波が来たみたいだ」と、町の対策に怒っている。2011年の東日本大震災で15メートルを超す津波により117人が犠牲になった地域で、高台に移転したのだが、そこにできた堤防をめぐり住民と町の主張が真っ二つだ。

   堤防は2018年5月に完成した長さ400メートル以上、高さは最大で3メートル。しかし、田の浜地区の住民に言わせると、おかげで山からの水を堤防がせき止めてしまい、「まるでダムだ」「排水溝が足りない」と心配してきたという。

住民「町の責任だ」町当局「想定外の雨量だった」

   台風19号では堤防の下にある4本の排水溝は土砂で埋まり、水を十分に出せなかったと住民は憤る。震災対策が裏目に出た形だ。「水門をつくれと町に要望していた」という人もいる。

   司会の国山ハセン「町の責任だと激怒しています」

   山田町建設課は「観測史上最大の雨量を想定できなかった。(住民の)そういう発言や意見は記録に残っていない」と主張する。

   キャスターの立川志らく「行政はすぐに想定外というけれど、言い訳の気がする。行政のトップに想像力がないと、被害が出る」

   森井じゅん(公認会計士)「住民は肌感覚で危険と感じていたのに、やり場のない感情をどうしたらいいのか。何が可能だったのかをしっかり検証しないといけません」

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