「日本中がありがとうであふれています」と、司会の国山ハセンがラグビーワールドカップ日本代表の奮戦を振り返った。
各地のパブリックビューイングでは「泣けちゃう、すごく感動した」「心からありがとうと言いたい」「これほど心の財産になったワールドカップは他のスポーツにはなかった」などの声がわきあがった。
長谷川慎コーチによるスクラムの強化が大きい
一次リーグを全勝でベストエイトまで勝ち上がった強さの秘訣を元代表5人に聞くと、一致してあげたのは、まず長谷川慎コーチによるスクラムの強化だった。集中力を高めつつ選手の足の位置までを数センチで調整するやり方が「慎さんスクラム」と呼ばれ、フルパワーを引き出した。元フォワードの伊藤剛臣さんは「これで世界と互角に戦えた」という。
タックルを受けて体制を崩しながらもボールを回す「オフロードパス」も大きかった。4年前の代表チームではボールを奪われるリスクが高いと禁止されていたが、今年(2019年)2月と夏の合宿で強化し、ベストエイトを決めたスコットランド戦で威力を発揮した。
相手1人を2人で止める「ダブルタックル」は、豊富な運動量から実現した。さらに、元バックスの大西将太郎さんは「ずば抜けた判断力」をあげた。選手たちは筋トレのインターバル中になぞなぞを解いて、状況判断のスキルを磨いたそうだ。
国山「ラグビーの素晴らしさがわかった大会です」
キャスターの立川志らく「始まる前は客が入るのかとも言われたが、社会現象にまでなった」
文
あっちゃん| 似顔絵 池田マコト