国際オリンピック委員会(IOC)はきのう16日(2019年10月)に、東京オリンピックのマラソンと競歩について、猛暑を避けるため、実施コースを東京から札幌への変更を検討すると発表した。バッハ会長は「われわれの意識の中心にあるのは、常に選手たちの健康である」と話している。
30日から東京大会組織委員会などと協議するという。
競歩50キロ金メダリストの鈴木雄介「東京は日陰ないきついコース」
大会組織委員会の幹部は「突然の変更で正直驚いている。ドーハで開かれた世界陸上で、マラソンや競歩の選手が大量に棄権した影響があるのかもしれない」と見ている。先月28日に行われたマラソン女子は、スタート時の気温が32度、湿度74%と非常に蒸し暑いコンディションで、68人中28人が棄権した。
日本の鈴木雄介選手が優勝した競歩男子50キロでも、46人中18人が棄権した。鈴木選手は今年8月に東京のオリンピックコースで合宿をしたとき、「日陰のないコースで50キロを歩ききるのは、練習でも相当のきつさです。勝負のかかった重圧や緊張の中では、脱水になる可能性がありますね」と指摘していた。
文
キャンディ