給水待ち住民より法律優先した神奈川県は木偶!自衛隊給水車来てるのに「派遣要請してない」と追い返し

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   台風19号の影響で断水が続いている神奈川県山北町で、陸上自衛隊による給水支援をめぐり県と町が対立している。自衛隊の給水車が来たのに、町民が利用できないという事態が起こった。背景には、自衛隊の災害派遣の仕組みがある。派遣要請は都道府県の知事から防衛大臣にしなければならず、市町村が直接要請を行うことはできないのだ。

   山北町の湯川裕司町長によると、大規模断水の可能性が高まった13日(2019年10月)午前5時30分、駒門駐屯地(静岡県御殿場市)の陸上自衛隊に「給水車の支援をお願いするかもしれない」とあらかじめ連絡。県にも「県民が給水を待っているため、自衛隊に災害派遣要請をしてもらいたい」と求めた。

   自衛隊は県からの派遣要請を想定し、6時に静岡県の駐屯地を出発。すぐに給水活動に移れるように、町役場で待機してゴーサインを待つつもりだったという。

   これを知った県は、「県の要請がないと動かないはずなのに、なぜ山北町に向かっているのか」と町に問い合わせる。町は「将来必要になると思い、連絡しておいた。町内で待機し、県からの要請があったら動き出す。住民が飲料水を必要としているので、少しでも早く給水したい」と説明するが、県は派遣要請を出さず、自衛隊の給水車3台は利用されることはなかった。

   県の給水車が来たのは午後0時45分。自衛隊の給水車より5時間遅れての到着だった。

災害派遣の要請は知事の権限とはいうものの・・・

   湯川町長は「自衛隊の給水車は8時には来てるわけです。こういう災害のときは、時間はあてにならない。実際に、自衛隊の給水車がそこにあるわけですから」と納得がいかない。

   なぜ県は要請しなかったのか。「知事が自衛隊を要請するという法律上の決まりがあり、代わりの手段がある場合は要請できない仕組みです。今回の場合、県の給水車を派遣することができたので、要請しませんでした」と回答した。

   松田丈志(競泳元日本代表)「何とか柔軟な対応はできなかったのでしょうか。住民の目線から言うと、水の届くまでのスピードが一番大事だった。要請がなければ自衛隊が動けないのであれば、県の給水車がもっと早く行く方法はなかったのでしょうか」

   司会の加藤浩次「ルールを理解した上で、あえて言わせてもらいます。この場合、自衛隊はもう行ってしまった。水はそこにあるのに、与えられないのはおかしい。知事の黒岩さんが『そのまま派遣という形を取るから渡してくれ』と臨機応変にできなければ、災害時に何の意味もないですよ」

文   ピノコ| 似顔絵 池田マコト
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