ラグビーW杯日本対スコットランド戦の裏に驚きの台風対策 会場は遊水地の役目を果たしていた

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   昔から「暴れ川」と呼ばれる東京の多摩川。今回の台風19号でも氾濫し各地で被害を出した。一方、東を流れる荒川では上流にダム、中流に遊水池、下流に放水路があり、今回も埼玉県戸田市の彩湖が遊水地として機能し洪水を防いだといわれる。

   実は、13日(2019年10月)に行われたラグビーW杯の日本対スコットランド戦の会場となった横浜国際総合競技場が遊水池の役割を果たした。

   前日の12日午前中に隣の鶴見川から駐車場など敷地内に13日(日曜日)午前0時まであえて川の水を流入し、その後はたまった水を川に戻し、試合は午後7時45分から予定通り開始された。

試合をするためにわざと浸水させていたとは

   防災システム研究所の山村武彦所長は「遊水池の役割を果たすために、わざと浸水させたんですね。そして大きな洪水を防いだわけですね」と解説する。

   司会の羽鳥慎一「こういう対策が、やはり必要なんですね。では、どうすればいいのか」

   関東地方整備局・京浜河川事務所に聞くと、「多摩川の水位を調整する手段はない。堤防を造ったり、川幅を広げたりして対処している」ということだった。

   リバーフロント研究所の土屋信行さんは「多摩川はバーベキュー場などもあり、付近の住民たちも含め、川に親しみを持っていますが、洪水すると水浸しになる。油断しないで楽しんでほしいですね」と呼びかける。

   羽鳥「行政の対策、情報、そして私たちの意識を変えることも大事だと思いました」

文   一ツ石| 似顔絵 池田マコト
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