台風19号が接近する中、1か月前の台風15号で倒れた千葉・市原市のゴルフ練習場鉄骨フェンスの後始末を話し合う住民説明会が、きのう10日(2019年10月)に開かれた。鉄塔撤去の費用はゴルフ場が負担すること、作業への同意ができた住人から着手するなどが伝えられたが、肝心の被害賠償については、オーナーは「すいません」と繰り返すばかりで、弁護士から「天災だから法的な賠償責任はない」という説明がされた
住民約50人が出席したが、ほとんどがこれに納得せず、怒号も飛び交った。
倒れるはずのないものが倒れた責任
司会の加藤浩次「天災とはいえ、住民の気持ちはわかるなあ」
犬山紙子(イラストエッセイスト)「どちらの側につくか、辛いですね。建てる時に問題があったわけではないし・・・」
加藤「天災だからというだけでは、おかしいような気がしますけどねえ」
弁護士の菊地幸夫「建築の段階で建築基準法などの基準は通っているはずです。ただ、倒れるはずがないものが倒れたわけで、それを天災とだけ言うのは飛躍があります。
たとえば、(台風に備えて)ネットを下げるなどの対策をしたのかどうか。本来、持ち主が責任負うのが当たり前で、不可抗力だというのなら、ゴルフ場側が『証明』しなければなりません。何分の1かでも負うとかもありえますね」
加藤「ゼロではなくて、3対7とかいう話ですか。でも、早く直したいからといって、あわてて印をつくと次に進めなくなりますよね」
菊地「その点は、慎重に検討したほうがいいでしょう」
文
ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト