「JAPA-NAVI」コーナーで愛知の三河地方を取り上げた。2017年度の主なレジャー・集客施設の入場者数で、東京スカイツリータウン、東京ディズニーランド&東京ディズニーシー、ナガシマリゾートに次いで、4位だったのが愛知・刈谷市の刈谷ハイウェイオアシス(884万人)だ。高速道路のパーキングエリアなのだが、一般道からも入場でき、遊園地に温泉、産直市場などいろいろな施設がある。
人気の理由は、ズバリ「激安で遊べる」から。入場料は無料、のりものチケットは1回100円。家族連れに聞くと、「(予算は)1日で500円くらいですね」「低価格なので、結構、頻繁に来ています。助かってます」と話している。
実は、三河にはほかにも激安レジャー施設がたくさんある。同じ刈谷市内の「刈谷市交通児童遊園」は、14の本格的なアトラクションが1回50円で遊べる。
岡崎市南公園は2人乗りのゴーカートが60円。豊川市交通児童遊園は、なんと開園から47年間ずっとゴーカートは無料だ。
ゴーカートで子供に交通安全教育
なぜこんなに激安施設が多いのか。刈谷市子育て推進課の三木博之さんが解説した。
「ゴーカートに秘密があるんです。子供たちに交通安全を学んでもらうための施設だったので、子供たちが来やすい値段でずっとやってきているんです」
三河の激安施設の多くは1970年代に開園した。この少し前から、日本では自動車の台数が増え、それにともない交通事故も増加して大問題になっていた。愛知県は自動車保有台数が全国でトップクラスだったため、子供たちに交通ルールをしっかり学んでもらおうと、あちこちに施設を作ったのだ。
博多大吉キャスター「今どき100円くらいで乗れないですよね」
越塚優アナ「子供たちに大人気で、遠足でもよく行くそうです。ただ、激安を維持するのは非常に大変で、地域の人たちがボランティアで掃除をしたり、修繕をしたり、退職後の人たちが運営に携わることで、なんとか維持しているのが現状なんです」