無実の罪で刑務所に入れられた若き未亡人が、同房だった3人の服役囚らと協力してベーカリーを開業。悪の権化の成金野郎への華麗なるリベンジが始まる。韓国で最高視聴率31・4%を記録した痛快サクセスストーリーだ。
主人公は、韓国有数の財閥シンファ・グループの長男マ・ドヒョン(コ・ジュウォン)と結婚した心優しき娘ムン・スイン(ハン・ジヘ)。ドヒョンがヘリコプター事故で死亡した後、ドヒョンの父親でグループ創業者マ・テサン(パク・クニョン)の罠にかかり、横領と背任の罪で2年の実刑判決を受け、刑務所に送られた。
スインの同房者は、夫を殺害し放火した罪で30年間服役しているシム・ボンニョ(コ・ドゥシム)、殺人未遂で長男クァンテンと一緒に服役中の元モデルのソ・ミオ(ハ・ヨンス)、常習詐欺で前科3犯のソン・プングム(オ・ヒョンギョン)の3人。
ジェットコースターに乗っているようなスリルと興奮
実は、彼女たちは、マ家とシンファ・グループには浅からぬ因縁があった。ボンニョはかつて仁川で夫と2人、幸せに暮らしていたが、夫の知り合いだったテサンが夫の財産を奪って殺害した上、その罪をボンニョに着せたのだった。テサンは奪った財産を元手にシンファ・グループを創設した。ミオはマ家の次男ドジン(ト・サンウ)の元恋人で、クァンテンはドジンの子供だ。プングムはその後、マ家の運転手タク・ウォラン(イ・ジョンウォン)と恋仲になって波紋を起こす。
この4人が出所後、パン職人のナム・ウソク(ハ・ソクジン)の協力を得て、苦労の末にパン屋「魔法のベーカリー」をオープンするのだが、マ家の連中はニセの食中毒情報を流すなど、誹謗中傷、窃盗などの悪事を重ね、執拗に嫌がらせや営業妨害を繰り返す。
とまあ、ここまでは韓国ドラマによくある理不尽なイジメ劇だが、物語の後半には思いもよらないどんでん返しが2つも3つも用意されていて、視聴者はまるでジェットコースターに乗っているかのようなスリルと興奮を味わう。そして、視聴者がもどかしい思いをしてきた数々の謎が解け、マ家の過去の悪事が次々と暴かれていき、回を追うごとに胸のつかえもスッキリと消えていくという筋立てだ。
最後には、どんなに苦しめられても健気に頑張る4人の魔女たちが、テサンとマ家に正義の鉄槌を下すハッピーエンドが待っている。あなたもテレビの前で、スインたちと一緒に泣いたり怒ったりして、最後に笑いませんか?(2019年9月27日スタート、毎週月曜~金曜昼2時56分放送。全40話)
寒山