「実刑被告」仮病つかって拘置所から逃亡!警察官もつけず通院許可

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   東京・立川拘置所に勾留中の1審で実刑判決を受けた被告が、病院での受診を口実に所外に出て戻らず、逃亡している。恐喝未遂で懲役1年6か月の実刑判決を受けて控訴中の高橋伸(45)は、医療機関で診察を受けたいと要求し、地検は逃亡の恐れがあるとして反対したが、東京地裁は3時間の限定として、身元引受人2人をつける条件で拘留執行停止を決定した。

   高橋は1日(2019年9月)午前8時半ごろ、迎えに来た身元引受人2と車で小平市内の病院へ向かい、11時半までには拘置所に戻る予定だった。ところが、病院につくと、身元引受人のうち男性だけを車に残し、もう1人の身元引受人の女性と病院内に入ったまま姿を消してしまった。残された男性が逃走に気づき、110番通報した。高橋は診察を受けていなかった。

身元引受人は行きつけ飲み屋の店長と知り合い女性

   勾留執行停止にした裁判所も、警察官もつけずに外に出した拘置所も大甘だが、こうした制度はどういうものなのか。高橋の2人の身元引受人は、行きつけの居酒屋の店長と知人の女性だったというから、驚く。お仲間ではないか。身元引受人の選定は、「逃亡、再犯などのさらなる犯罪をしないように監督できる人」とされているが、現実は暴力団関係者や住所不定の人物以外なら誰でもOKの状態だという。

   欧米では足首にGPS付きの「電子監視タグ」をつけて逃亡防止計っているが、日本はそれもない。

   コメンテーターの「ハピキラFACTORY」代表取締役・正能茉優は「(逃亡事件が)相次いで起こり続けているのが問題と感じます。ルールとかシステムの見直しを、きちんとリスクにあう形で早くしないと、これからも起こり続けてしまうのではと心配です」と話す。

文   モンブラン
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