消費税増税の軽減措置の一つ、キャッシュレス決済のポイント還元の赤色のポスターやステッカーが、小規模店舗に使い切れないほど大量に送り付けられ、店側は困惑している。
東京・高円寺の商店街。古着屋の店主は送られてきたポスターを4枚貼ったが、それ以外は使っていない。「こんなに大きなポスターをうちの店に何枚も貼ったら、商品を置くスペースがなくなるよ」。焼き肉店店主も「多すぎです」と言い、使わなかったポスターは切ってメモ用紙として使用している。
経産省担当者「足りないよりはいいでしょう」
経済産業省が製作して送っているのだが、担当者は「カード会社など、決裁事業者への調査から、必要と思われる数を一律で送付しました。足りないよりはよい。不足の場合はさらにおくります」と説明する。
税金の無駄づかいという批判には、「適切な量を迅速に送るという観点で実施しました。税金の使い道として、問題があるとは考えていません。現段階では、当初予算より少ない額で推移しています」という。
予算化したら必要なくても使い切り
吉永みち子(作家)「計画性がないですよね。(あらかじめ決められた)予算を使えばいいと考えているから、大事に使おうという意識がないんでしょう。こんなに作っても、ポイント還元を知らなかった人は50%もいるんでしょ」
スポーツキャスターの長嶋一茂も「5%還元と書いてあるだけで、消費税の使途はうやむや。増税して何に使われるか、わからない」
玉川徹(テレビ朝日コメンテーター)「言いましょう。完全に無駄です」
司会の羽鳥慎一は「お知らせで無駄づかいという、本末転倒の話でした」
文
バルバス| 似顔絵 池田マコト