まるでヤクザだった高浜町元助役の恫喝「家にダンプを突っ込ませる」「娘がかわいくないのか」

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   関西電力の役員ら20人が、福井県高浜町の元助役の森山栄治氏(故人)から計約3億2000万円の金品を受け取った疑惑で、関電はきのう2日(2019年10月)に記者会見を開いて、社内調査報告書の内容を明らかにした。受け取ったのは、現金、商品券、米ドル、金貨、小判型金貨、金杯、金、スーツなどで、返却しようとすると、「無礼者!わしを軽く見るなよ」「なぜわしの志であるギフト券を返却しようとするのか」「お前なんかいつでも飛ばせるし、何なら首も飛ばす」「お前の家にダンプを突っ込ませる」「お前にも娘があるだろう。娘がかわいくないのか」「わしが原子力を反対してどうなるか分からんのか」などと大声で罵倒されたという。

正月には関電関係者が「森山詣で」

   関電の報告書では森山氏は「感情の起伏が大きく、対応が非常に難しい人物」と評された森山氏は、どんな人物だったのか。元は京都府の職員で、1969年に高浜町長に招聘されて町職員になった。1977年から助役になり、高浜原発3、4号機の誘致に尽力した。

   助役を退任した後は、地元企業で役員や顧問を務め、今年3月(2019年)に亡くなった。生前、「発電所立地当時の書類は今でも自宅に残っており、これを明らかにしたら大変なことになる」と話していたという。

   森山氏のお誕生日会やお花見会には、関電幹部が多数出席し、正月には森山氏の自宅に関電役員らが列を作る「森山詣で」が慣例になっていた。

   山田秀雄(弁護士)「いかに森山さんに力があったとしても、一部上場企業の関電の役員たちが、それが怖いから返さなかったということは理解に苦しみます。個人では怖くても、組織としては返せたはずです」

   司会の小倉智昭「そんな人が役員やってる会社なんて、どうしようもないですね」

   古市憲寿キャスター「改めて、原発ってすごい無理して作ってたものなんだなあという気がしました」

文   キャンディ| 似顔絵 池田マコト
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