きのう1日(2019年)、東京・立川拘置所に勾留されていた男が、病院の診察を理由に勾留の執行が停止されている間に行方をくらまし、逃走中だ。高橋伸被告(45)で、知人男性から300万円を脅し取ろうとしたとして今年8月に懲役1年6カ月の実刑判決を受け、控訴中だった。
高橋は何度か保釈請求をしていたが、認められていなかった。その後、期間を限定した勾留執行停止を申し立て、先月26日(2019年9月)に東京地裁から3時間の勾留停止を認められた。検察側は「拘置所内でも診察は受けられる」として抗告申し立てをしたが、地裁はこれを棄却した。
迎えに来た身元引受人ともども行方不明
若狭勝(弁護士)「保釈請求が認められなかったので、戦略を変えて、それよりは認められやすい勾留執行停止に変更したのではないかと推測されます」
高橋は迎えに来た身元引受人2人と東京拘置所から病院へと向かったが、病院には姿を見せず、出頭予定だった検察にも来なかった。身元引受人も連絡がとれなくなっている。
田中良幸リポーターが立川拘置所の近くに住む女性に聞くと、「ニュースで聞いて、鍵をしっかり閉めてきました」と不安そうに話した。「今初めて聞いた」という夫婦は、「そういうことは知らせてくれないと不安ですよね」「あっちゃいけないことがまた起きてしまった」と話していた。
小倉「こんな簡単に認められちゃうの?」
司会の小倉智昭「これで(勾留執行停止が)認められるなら、『病気なので勾留停止にしてください』とみんながやりたがりますね」
古市憲寿キャスター「警察官を同行させるとか、GPSをつけるとか、いくらでもできることはあったのに、裁判所は要求しなかったのでしょうか」
若狭「裁判所は身元引受人のチェックもほとんどしません。今回の裁判所の判断、見通しは甘かったと言わざるを得ません」