9月21日(2019年)に山梨県道志村の椿荘オートキャンプ場で行方不明となった小倉美咲ちゃん(7)。懸命の捜索にもかかわらず、手がかりがまったく得られないまま今日30日で10日となる。自衛隊は一昨日(9月28日)に撤収し、警察も今日以降捜索体制を縮小する。「自分が何かできることがあれば行ってみよう」とボランティアも集まって捜索を続けているが、結果は出ていない。
「不審な人や車を見なかったですか?」警察の質問が変化
警察もあきらめたわけではなく、周辺住民への聞き込みが続けられている。しかし、その内容には微妙な変化が。300メートルほど離れた住宅に住む男性によると、少し前まで警察の質問は「そこの小屋を見せてください」「別荘で(人が)来ていない家はどれですか」だったのが、この週末は「不審者を見かけませんでしたか?」と変わってきた。現場から3キロ離れたキャンプ場関係者に対しては「監視カメラがついていないか」「不審な車がないか」といった聞き込みを行っている。
警察は捜索規模を縮小しているが、その一方で範囲は広げている。行方不明現場を中心に道志川に沿って13キロ、さらに山中湖村までも含め捜索を続けている。
元埼玉県警捜査一課刑事の佐々木成三さんによると、迷子・事故の可能性から事件を含めた何者かの介入というところに捜索の比重は変わりつつあるのではないかという。現在は不審車両の特定・追跡、防犯カメラ・ドライブレコーダーの回収、不審人物の聞き込みといった方針で、行方不明になった21日だけではなく、前後の日付についても調べているはずという。
小倉智昭キャスター「山の中のキャンプ場は防犯カメラが付いていないところが多い。難航するのではないか」
橋口いくよ(作家)「すぐに写真が出なかったじゃないですか。ここまでくると、女の子の写真を出して公開捜査したほうが良いという話も出ている。しかし今の時代、無事に帰ってきた時、写真が出てしまうことはその後の人生やご家族の気持ちを考えると難しい」
山田秀雄弁護士「これだけの人数をかけて見つからないし、見つかりにくい場所でもない。少し前から事件の可能性が高いと考えていた」
石黒賢キャスター「親御さんの気持ちを思うと早く見つかって欲しい」
文・みっちゃん