娘・優(増田光桜)の小学校入学でますます忙しくなるなつ(広瀬すず)を手伝うため、北海道の柴田牧場のお母さん富士子(松嶋菜々子)が上京してきた。あるとき、富士子が泰樹じいちゃん(草刈正雄)が元気がなく、心配だと話し始めた。医者に連れていこうとしても、嫌がって突っぱねられてしまうという。
富士子「そうはいっても、じいちゃんのことだからしぶといとは思うんだけどね」
優の小学校の入学式が行われた。なつと父親の坂場一久(中川大志)、富士子も入ってみんなで記念写真を撮った。はれの日なのに、坂場は入学式が終わるとすぐ仕事に戻っていった。
「じいちゃんに恥ずかしくないアニメにしたいから頑張れる」
「大草原の少女ソラ」は放送から半年が経ち、人気番組になっていた。手を抜かず、丁寧な制作がファンを増やしていったのである。しかし、そのため、スタッフは寝不足と疲労に悩まされていた。
なつがいつものように忙しく仕事をして家に帰ると、優はすでに寝ていた。毎日遅くまで働くなつを見て、富士子はため息をつく。「体をこわすわよ。というより、今も壊さず元気なのが不思議なくらい」
なつ「じいちゃんも見てるっしょ。少しでも元気になるようなものを届けたいんだわ。じいちゃんだけでなく、他の開拓者だった人たちにも。私にできるのはそれだけだから」
なつには、開拓者に恥じることのない作品を作りたいと思っていた。富士子は心配しながらも、なつが少しも変わっていないと感じて嬉しく思うのだった。(NHK総合あさ8時)