ディーン・フジオカの秘書官に物足りなさ
ただ、ディーン・フジオカには、もう少し井坂の心情を深くまで描いてほしかった。そのほうが、物語後半に高い志を持った政治家として、黒田と手を取り合う姿がもっと引き立ったと思う。大団円で終わるのも三谷映画のお約束どおりである。
三谷監督は試写会に安倍首相を招いたそうだ。そして、「(映画を観て)何か身につまされるみたいなことは?」と尋ねたら、「(映画の首相が記憶をなくす前の)悪い総理の時代に、消費税を上げるというのがちょっとこう、かすったなと」と答えたという。誰でも気楽に楽しめる映画だが、安倍首相だけはそうはいかなかったようだ。
バード
おススメ度 ☆☆☆