競技経験者が幹部に一人しかいない不思議な団体
独裁的と批判されている金原昇会長(65)も、テコンドーの経験はない。長野県の空手の団体に所属していた1990年代に、テコンドー関係者に誘われて長野テコンドー協会の理事長に就任し、全日本テコンドー協会の常務理事、会長と昇格してきた。
ところが、金原会長が強化本部長を兼任した北京、ロンドン、リオデジャネイロの3つのオリンピックで1個もメダルが取れず、責任を取って会長退任。しかし、翌年の会長選挙に立候補し、再任に反対していた理事たちが賛成に回り選ばれた。この時、岡本副会長(当時は理事)も会長選に立候補したが敗れ、副会長に祭り上げられたという。
羽鳥が「今後どうなっていくべきか、そのために岡本さんは何ができるのでしょうか」ときくと、岡本副会長は「私を含めて理事は辞めるべきだ」と言い切ったのだ。
文
モンブラン| 似顔絵 池田マコト