入管法改正・外国人労働者の受け入れ拡大――対策は自治体任せ
武田真一キャスターが「全国でこうした状況になってきているのは、なぜなんでしょうしょう」
可児市で長年、外国籍の子どもの実態調査と支援に当たってきた愛知淑徳大学の小島祥美准教授が次のような指摘をした。「2つあります。1つは、国が就学義務の対象にしていない外国人に対する扱い。この問題は大きいです。2つ目は、それに伴って自治体任せになっていることです。国や自治体、国民一人ひとりが、覚悟と想像力が必要かなと思いますね。
外国人労働者の方たちが汗と涙と苦しみをもって働いているなかで、私たちの暮らしがあるんだという想像力をもって、地域はどうあるべきなのか、一人ひとりがどうあるべきか考える時期なのではないでしょうか」
作家の石井光太氏は「日本にきたから日本のことを学びなさいではなくて、その人たちに来てもらったんだから、彼らが居心地の良い世の中に変えていかなければならないということです」という。
慶応大学の宮田裕章教授「郷に入っては郷に従いは、入る側の人たちに心構えで、受け入れ側の心構えではありません。新しい日本、新しい文化をともに作っていく必要があります」
法改正し、受け入れ拡大を決め、あとは自治体任せの国は、さしずめ郷に入っては郷に従えだ。
*NHKクローズアップ現代+(2019年9月18日放送「ルポ 外国人労働者の子どもたち ~受け入れ拡大のかげで~」)
文
モンブラン