千葉停電で農作物被害も拡大!刈り取っても乾燥できない米、鶏舎高温でニワトリ大量死

全国の工務店を掲載し、最も多くの地域密着型工務店を紹介しています

   激安で人気の東京・江東区の青果店「丸翔」では、19日(2019年9月)はナスがひと山188円、トマトは298円で販売されていた。台風前はそれぞれ98円と198円だった。台風被害で千葉県産の野菜が市場に流通してこないので、台風前と比べて100円ほど値上げせざるを得ないのだという。

   現時点で確認されているだけで、千葉県内の農林業の被害額は約263億円と、すでに東日本大震災を超えているが、この被害は長引く停電や断水の影響なのだ。

スーパーでも卵やトマト値上がり

   千葉のブランド米「多古米」も台風の被害にあった。暴風で倒れた稲穂が、雨水に浸かり続けて発芽してしまったため、収穫量は3割減だ。刈り取った稲はすぐに乾燥機にかけ、水分を飛ばす必要があるが、停電で乾燥機が稼働できず、稲刈りができなかったという。

   卵も打撃を受けている。通常は1キロ160円の卵が、18日現在で195円。養鶏場を取材すると、長い停電で鶏舎の温度が下がらず、暑さで3万2000羽の鶏が死んだ。生き残った鶏も「光、水、餌。これらのリズムが停電で崩れたことが、ものすごいストレスになって、安定して卵が産めなくなってしまっている」という。

   司会の小倉智昭「千葉県は農業大国。打撃が大きい」

   中瀬ゆかり(「新潮社」出版部長)「トマトが値上がりしている実感は、ありますね」

   小倉は「千葉名産の落花生は助かったという話を聞きますが、ニンジンには大きな痛手を受けたようです」

   来週末の27日まで停電が続く地域もある見込みだ。

文   バルバス| 似顔絵 池田マコト
姉妹サイト