陸上十種競技の右代選手「あんまりですよ!」世界選手権10日前になって代表取り消し

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   陸上の十種競技の右代啓祐選手(33)が、27日(2019年9月)からドーハで行われる世界選手権の代表を、10日前になって突然取り消された。右代選手はツイッターで「こんな直前はあんまりです」と訴えたが、『復活』はなかった。

   原因は出場資格についての日本陸連の勘違いらしい。右代は、ロンドン五輪、リオ五輪と連続代表で、リオでは旗手も務めた。今年4月にはアジア選手権で初優勝、その後の日本選手権でも優勝して、「和製ヘラクレス」の異名を持つ日本の第一人者である。

   日本陸連は麻場一徳・強化委員長が「右代選手に辛い思いをさせてしまった。想定が甘かった」と謝罪した。陸連が代表内定を決めた後で、国際陸連から、出場資格に欠けるという通告があったという。国際陸連が定めた資格に、右代の記録や実績が達していなかったのだ。

日本陸連が国際陸連の出場資格を勘違い

   十種競技は、100メートル走、走り幅跳び、砲丸投げ、走高跳び、棒高跳びなど十種の競技で総合得点を競う。国際陸連は、世界選手権への参加資格に(1)参加標準記録を8200点、(2)エリア王者、(3)参加人数は24人――という3つ挙げている。

   右代は7872点で(1)に満たないが、アジア選手権の優勝は(2)に該当する。だが、参加人数がこれまでの32人から24人減り、世界ランク25位の右代は外れた。麻場委員長は「アジア・チャンピオンなので、引っかからないと思っていた」と見通しを誤ったことを認めた。

   司会の水卜麻美アナは3月に右代にインタビューしていて、肩車される映像があった。そのとき、右代は「東京では絶対にメダルを取りたい」と話していた。

   坂口孝則(経営コンサルタント)「右代選手は、2014年に8308点を出しているんです。アジア王者を出さないというのがありなのかなあ」

   モーリー・ロバートソン(ジャーナリスト)「国際陸連のルールがころころ変わっているんです。国際陸連の運営の問題だから、議論の余地がありますよね」

   東京五輪には出場できる。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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