東京・目黒で5歳だった船戸結愛ちゃんが虐待を受けて死亡した事件で、東京地裁はきのう17日(2019年9月)、母親の優里被告(27)に懲役8年の実刑判決を言い渡した。
弁護側が主張していた夫の雄大被告(34)からの心理的DVの影響について、判決文は「説教や虐待がひどくなると思い、従ってしまった面は否定できない」としながらも、「優里被告は自らの意思で行動できていて、心理的な支配が強固だったとまでは言えない」と指摘した。
裁判長「しっかり考えて、人生やり直してください」
守下裁判長は最後に「裁判が終わってからも、しっかりと考えてください。人生は進むからしっかり考えて、やり直してください」と話し、優里は小さな声で「はい」と答えた。
三輪記子(弁護士)「精神的なDVで自分の意思でなかなか行動できなかった彼女に対して、判決文は少し酷なのかなと思いました。当時、彼女が本当にその行為ができたかどうかに、着目してほしかったです。こういう重大事件の手前にいる方たちにとって、『もっと行動しなくちゃいけないのか』というメッセージになってしまうことが不安です」
近藤サト(フリーアナウンサー)「裁判長が『しっかり考えてください』とおっしゃったのは、少し酷かなと感じて、私もちょっとドキッとしました」
司会の国分太一「優里被告には3歳の男の子の親権があります。残りの人生、この子としっかり向き合ってほしいですね」
文
キャンディ| 似顔絵 池田マコト