「大規模なデモが続く香港で市民同士の対立が深刻になっています」とキャスターの水ト麻美が伝えた。15日(2019年9月)には、「逃亡犯条例改正案」撤回発表後の最大規模のデモが行なわれた。一方、「ここは中国だ、中国の香港だ。わかるか?」などと訴える中国・香港政府支持者の集会も開かれた。
ネット上でも動きが出てきた。NNN香港の槻木亮太が「こちらのウエブサイトでは商店やレストランが黄色と青に色分けされています」と説明する。黄色は香港を愛する店として「愛港商戸」、青は共産党支持の店として「親共商戸」と分類されている。地図の店舗を一つ一つ色分けし、一覧表もある。
互いに電話で汚い言葉の浴びせ合いに
「親中国共産党」に分類された店に行くと、店主は「私は黄色でも青でもない。電話がかかってきて汚い言葉を浴びせられることも多い」と話す。
サイトを制作した人物に「市民同士の分断を助長する恐れはないか」と聞くと、「親中派の企業や商店が身分を偽って利益を得ることを防ぐためだ」と語った。
水ト「どう思われますか」
ロバート・キャンベル(国文学研究資料館館長)「多くの香港市民は若い人たちを支持しています。直接選挙、警察の暴力の検証など5つの要求があり、先日のデモ行動は何万人も平和裏に行進をしましたが、数百人が激化して地下鉄に火をつけたりしています。それが続くと、中国が鎮圧する口実を与えるとこともあり、市民社会が分断するきわどいところに来ています。できるだけ冷静に、外国にも発信しながら行動してほしいところですね」
文
一ツ石| 似顔絵 池田マコト