なつ(広瀬すず)たちが制作しているアニメ「大草原の少女ソラ」に、少女が搾乳を父さんから教えてもうらうシーンがでてきた。言うまでもなく、なつ体験だが、テレビを見ていて、妹の千遥と娘の千夏(粟野咲莉)も、なつの娘の優(増田光桜)も乳搾りをしたいと言い出した。なつも、千遥も、北海道十勝の柴田牧場で、ぜひやらせてあげたいと思うのだった。
「大草原の少女ソラ」は評判になり、母親たちからは手紙が・・・
そんな日々、「大草原の少女ソラ」の演出家でなつの夫である坂場一久(中川大志)の要求は相変わらず厳しい。「卵を割って焼くシーンが、全然おいしそうに見えない。もっと美味しそうに見えるようにしてください」
マコプロダクションの社長の大沢麻子(貫地谷しほり)は進行が遅れるのが心配だ。「外注先の原画にそこまでこだわってしまうと、本当に身が持たないわよ。妥協もしないと、間に合わないわよ」
すると、なつが坂場と同じようなことを言い出す。「これは開拓者にとって、やっと手に入れたニワトリの卵で、ソラもレイも、これをどのようにお母さんが料理するのか。重要なところだと思うんです」
アニメーターの神地航也「さっきから観察して思ったのだけど、動きも大事だけど、色の変化の方が食欲をそそるというか」
卵のシーンひとつでも丁寧に考えながら作っていったことで、番組は子供たちに人気となり、母親からの手紙もどんどん増えていった。(NHK総合あさ8時)