衣料通販サイト「ZOZOTOWN」を運営するZOZOの前澤友作社長が辞任した。ヤフーによる株式の公開買い付けを受け入れ、ヤフーの完全子会社となる。前澤社長はタレントの剛力彩芽との交際、バスキアの絵画を123億円で落札、民間人初となる月旅行への参加を明言するなど、私生活でも多くの話題を提供していた。
前澤社長は「2023年に月への渡航を計画していて準備が進んでいます。月の渡航以外に、ももう1回宇宙に行くことになっています。そのためのトレーニングとかに時間を割くことが多くなる関係で、今回すっきり辞任させていただくことになりました」と語った。
会社が大きくなりすぎて個人プレーでは維持できず
経済ジャーナリスト・松崎隆司氏は「驚きました。創業社長はカマドの灰まで自分のものと考えて、事業を手放さないことが多いのに・・・」と語る。しかし続けて、「美術品の購入など、自社株を担保にして買ったものが多数あり、額はどのくらいかわかりませんが、前澤社長には多額の借金があります」と、買収劇の裏には借金問題もあるのではないかと指摘した。
さらに、ZOZOが今年3月(2019年)の連結決算が上場以来初めて減益、ZOZOスーツやキャンペーンの失敗、会社が大きくなりすぎて、前澤社長の個人プレーでは維持できなくなってしまったことなどを、松崎氏は売却の理由に挙げた。
文
バルバス| 似顔絵 池田マコト