「消費者庁が商品名を公表しました」と司会の羽鳥慎一が伝えたのは、「飲めば痩せる」とうたったダイエットサプリの健康被害だ。「ケトジェンヌ」を飲んだ人から、下痢や腹痛の訴えが、3月(2019年)の発売以来89件もあるという。70%は女性からで、「吹き出物が山ほど出た」「アレルギー出た」という訴えが、ネット上にあふれている。消費者庁が商品名を明らかにして、注意を呼びかけるのは異例だ。それほど危ないということか。
静岡県の48歳女性は「体重が減るといい、ネット上の口コミもよいので、7月上旬から飲んだら、おなかが圧迫されるようで入院、大腸炎と診断され、抗生物質の点滴を5日間受けた。退院したが、まだ食事も十分にとれない」という。
大分県の26歳女性は「ユーチューブの広告を見たら、管理栄養士の名前と写真が出ていたので買った。ずっと下痢を感じる」そうだ。最初は1カ月300円ほど、以後は毎月約7000円を4カ月セット購入した。
2人の被害との関連ははっきりとは分かっていないが、「消費者庁は身体被害が生じ得ることにご留意とよびかけています」(斎藤ちはるキャスター)。販売会社は広告を中止した。
日本では医薬品ではなく食品として規制
健康食品・サプリメントの市場規模は約1兆5000億円といわれ、日本健康食品・サプリメント情報センターの宇野文博理事は「あまりに多くて、ネット上は野放し状態。日本では医薬品としてではなく食品の法律で規制されている」と指摘する。
羽鳥「身近な怖い問題です」
玉川徹(テレビ朝日コメンテーター)「常識的に考えればわかりますよ。本当にやせるものなら、食品の範囲内で出ることがおかしいと思わなければいけない」