台風15号のさなか、アフリカのモーリタニアから謎の国際電話 「国際ワン切り詐欺」の手口とは?

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   「台風15号が関東地方を直撃したきのう9日(2019年9月)の未明、アフリカから謎の番号からの着信があったという複数の書き込みがSNS上に投稿されていました」とキャスターの水ト麻美が伝えた。共通の着信履歴は「+222」から始まる番号で、アフリカのモーリタニアからの国際電話だった。

   モーリタニアはアフリカ西北部に位置する国で、人口430万人。北はモロッコ、東はアルジェリアに接している。日本はタコやイカなど水産物を多く輸入しているが、馴染みのある人は少ないだろう。

日本語の音声で「家族と友人が待っています」

   着信があったのは午前4時ごろで約100件以上の投稿があった。中にはかけ直した人もいた。「(日本語の音声で)家族と友人が待っています、話をするなら通話をつなげたまま維持してくださいといわれ、ちょっと怖くなって、そこで切りました」という。

   一体、なんの電話だったのか。ITジャーナリストの三上洋さんは「詐欺の電話なのかなと思います。『国際ワン切り』」ともいえるものです」と指摘する。

   キャスターの水トがNTTドコモのホームページから説明する。「まず、詐欺業者が海外の電話会社と結託して日本の電話番号を提供する。情報を受け取った電話会社は日本の電話番号にワン切り電話をかける。折り返して電話をすると、相手側は無言などで通話を引き延ばし、高額な通話料を発生させる。電話会社はその通話料の一部を詐欺業者に払うというものです。ちなみに+222から始まる番号にかけると、平日の昼間も30秒に180円かかるそうです」

   司会の加藤浩次「わからない電話はかけ直してはいけないということですね」

   水ト「思わず反射的にかけ直すこともあるかもしれませんが、気を付けないと」

文   一ツ石| 似顔絵 池田マコト
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