韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領がきのう9日(2019年9月)、疑惑続出の「タマネギ男」こと側近のチョ・グク氏(54)を法相に任命した。「波紋が広がっています。チョ氏と検察の全面対決となっています」と、司会の羽鳥慎一が伝えた。
コリア・レポートの辺真一編集長が「賛否両論どころか、反対の方が多い。文大統領が民意を無視する形で決断した。国民分裂より側近の方が大事なのだと思えてならない。文大統領の司法改革への執念は半端ではない」と解説する。
検事総長の手足を切れるか、その前にチョ氏を聴取できるか
チョ氏は法務部(省)の歓迎式典で「検察の強力な権力を見つめなおさなければならない時がきた。後戻りできない検察改革を完成させたい」とぶち上げた。
これに対して、検察は先週の6日、チョ氏の妻を娘の私文書偽造容疑で在宅起訴、9日にはチョ氏の家族が投資したファンドの関係者2人の逮捕状を不透明な投資容疑などで請求した。辺編集長は「これからチョ氏対検察の第2ラウンドが開始され、おそらく数カ月で決着がつく」と言い切った。
辺編集長によると、チョ氏のターゲットはユン・ソクヨル検事総長だが、まずはユン氏の手足(側近)をもぎ、辞表にもっていこうとする。検察側は自分の手足がもがれる前にチョ氏を引っ張ることができるかが勝負で、「それがこの数カ月」「チョ氏を聴取できれば、灰色どころか黒にも見えてしまう」と、辺編集長は指摘した。
韓国はさらに大揺れ必至だ。
文
あっちゃん| 似顔絵 池田マコト