<なつぞら>(第140話・9月10日火曜放送)
泰樹じいちゃんが開拓時代の苦労を初めて語った・・・あまりの厳しさになつは息をのんだ

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   新しい企画「大草原の少女ソラ」の舞台が北海道に決まり、マコプロのメンバーはロケハンのため、なつ(広瀬すず)のふるさとである十勝に出かけた。柴田牧場を訪れた社長の大沢麻子(貫地谷しほり)をはじめ、夫の坂場一久(中川大志)、アニメーターの神地航也(染谷将太)、下山克己(川島明)たちは、なつの祖父である柴田泰樹(草刈正雄)から北海道開拓の話を聞く。

   なつ「じいちゃんが北海道に来たときの話を聞きたいの」

   泰樹「なにを喋ればいい?」。じいちゃんはどこか嬉しそうだ。

   大沢「泰樹さんは、どうして北海道に渡ってきたんですか」

   なつ「富山から来たんでしょ。私もこの機会に聞きたくって」

   泰樹「わしには両親がいなかったんじゃ。二人ともはやり病で亡くして。親戚の農家の養子になったんじゃ。農家といっても狭い土地でな。わしは小作が嫌じゃった」

   坂場や神地は必死にメモをとる。

   泰樹「あの頃、北海道に渡るときに移住証明をもらって、国の検査をうけて合格すれば、ようやく自分の土地になった。作物がなかなか育たない土地だったから、牛飼いもはじめたんじゃ」

   最初からここに入植したわけではなく、はじめは十勝川の付近を開拓していたと語る。

「この大地にはたくさんの人の悲しみが浸み込んでいるんじゃ」

   泰樹の娘で、なつの母である柴田富士子(松嶋菜々子)も加わる。

   富士子「十勝川が氾濫して、家も畑も牛舎も全部流されたもんね」

   泰樹「家族と馬が助かっただけで、良かったんじゃ」

   富士子「それから、こっちに来て1年もしないうちに、母さんが亡くなって、じいちゃんはずっと一人で牛飼いしながら私を育ててくれたんだわ」

   想像を超える体験をしてきた泰樹のことを知ったなつは、心を打たれる。

   泰樹「役に立てたか」

   坂場「はい、とても。開拓者にとっての一番の支えは家族だったのでしょうか」

   泰樹「いや、家族に限らんかもしれん。この大地には、たくさんの人の悲しみがしみこんでいる。そうやって、開拓者は強くなったんじゃ」

   泰樹の言葉は、なつや坂場の胸に強く印象づけられた。(NHK総合あさ8時)

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