スコットランド・ネス湖の「ネッシー」の正体を調査していたニュージーランドのオタゴ大学ニール・ゲメル教授ら国際調査チームは、きのう5日(2019年9月)にがっかりの結果を公表した。恐竜ではなく、巨大ウナギだろうというのだ。
国際調査チームはネス湖の250か所で水を採取してDNAを調べ、さまざまな生物データと照合した。ゲメル教授は「ネッシーはノーだ(いなかった)。爬虫類の痕跡はなかった」という。しかし、「ネッシーの目撃談につながった有力な理論を見つけました」とも話す。どういうことか。
「水のサンプルから、うなぎのDNAがたくさん見つかりました」
目撃談は「巨大なうなぎなのではないか」というのだ。
ネッシーの地元経済効果は年間50億円
そもそもは、1934年にある医師が撮ったネス湖の湖面から長い首を伸ばした恐竜のような写真だ。通称「外科医の写真」と呼ばれ、ネッシー騒動に火がついた。
日本テレビも1976年に「現代の怪奇 ネス湖の怪獣ネッシーは実在するのか」を放送した。当時ディレクターを務めた矢追純一さんは、「3、4回は行っていますね。いろんな目撃者がいて、地元の人は信じている感じです」「カメラを水に入れた時、ものすごい力でひっぱられたから、あそこには何かいるかもしれないなと思う」と話す。
その後、「外科医の写真」がおもちゃの潜水艦を使って撮影されたことがわかるなど、捏造も少なくない。
今回調査に携わった科学者の中にも、「不明な点は多く、今後も議論が続くだろう」という声はあった。矢追さんも「僕はいる方にかけたいですね。いないっていう証明は難しい」
司会の加藤浩次「ネス湖の人たちにとっては、正体がわからない方が町おこしになりますよね」
リポーターの阿部祐二が現地に聞いたら、ネッシーの経済効果は年間50億円だそうだ。博物館があり、ネッシーランドもある。土産物の効果も大きい。「うなぎだ、チョウザメだといわれても、地元の方は受け入れないですよ」
加藤「もっとちっちゃい恐竜がいてもおかしくない。今回は見つからなかったんだと」