乙武洋匡さん「ロボット義足」に挑戦中!モーターで動く人工膝で階段も昇り降り

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   両手両足に障害のある乙武洋匡さんは、現在、義足をつけて歩くことにチャレンジしている。練習を始めたのは約1年半前。最初は短い義足で始めた。司会の国分太一が取材した。「最初に歩けたときはどんな気持ちでした?」

   乙武「嬉しい、とも違んですよ。不思議な感覚。その動画を母親に送ったら、珍しく泣いたらしいんです。その母の感想を聞いたときは、よかったと思いました」

   義足の高さを上げて徐々に歩けるようになった。しかし、義足では階段の昇り降りなど、膝の曲げ伸ばしを必要とする動作は難しい。このため、膝の部分にモーターが組み込まれた「ロボット義足」の開発が進んでいる。乙武が現在練習しているのは、このロボット義足だ。

「歩けるようになってみせます」

   プロジェクトチームのリーダーで義足エンジニアの遠藤謙さんは「四肢欠損の人は小さい頃から車いすで移動することが当たり前になっているが、歩行用のロボット義足を使いこなす人がいたらどんどん進化すると思うんです」と話す。

   使いこなすことができれば、階段の昇り降りもできるようになるというが、重量が約10キロあるため、体力消耗が激しいうえに、「やっぱり怖い」と乙武は言う。体の重心が前に傾かないため、柔軟体操のほか、左右の太ももの筋肉を均等にするため、自宅マンションの階段を1階から30階まで昇る体力づくりもしている。

   こうしたトレーニングで、1年前の記録を5メートル以上更新する12.8メートルを歩くことができた。乙武は「僕は珍しい体で生まれたことを生かして、社会の役に立てたらいいと思っていました。こういう義足でもう1回歩けるようになりたいという夢を持っている方に、夢を届けられたらいいなあと思っています」と話した。

   国分「プロジェクトチームは、乙武さんが義足を使って街を歩いていても、だれ一人、乙武さんだと気づかないことを目標にしているそうです」

文   キャンディ| 似顔絵 池田マコト
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