韓国次期法相候補の曺国(チョ・グク)氏は指摘される疑惑について、11時間のロング記者会見で釈明したが、最大野党「自由韓国党」の批判は厳しい。ナンバー2の羅卿?(ナ・ギョンウォン)院内代表は「あんなつまらない弁明に国民はだまされません」と一蹴した。
「お願いなどしていないけど、娘が(論文の)第一著者になりました。申請もしていない奨学金が空から落ちてきました。私募ファンドが何かを知らないまま、公共工事の受注に成功しました。曺候補には、アラジンのジーニーでもついているのかと考えてしまいます」と皮肉たっぷりに批判した。
羅氏は曺氏とソウル大学の同級生で、歯に衣着せぬ発言で文在寅政権を批判し、討論番組では相手を次々と論破してはあざ笑うような態度をとることから、端正な容貌と相まって「氷姫」とのあだ名がついている。
韓国の政治に詳しい共同通信社客員論説委員の平井久志氏は、「言葉の瞬発性に長けた女性です」と話す。
軽くあしらわれた曺国「彼のニックネームは『口の大きなカエル』よ」
お互いの印象について、曺氏は「彼女はノートの筆記がうまく、時々借りていた。社会問題には関心を持たない模範生だった」と話し、羅氏は「年下だったので、弟のように見ていた。彼のニックネームは『口の大きなカエル』」と話していた。
卒業後、曺氏は左派の道へ進み、羅氏は裁判官を経て保守政党の政治家になった。2011年のソウル市長選に羅氏が立候補したときは、曺氏は対立候補を応援し、羅氏は敗北した。
鈴木琢磨(毎日新聞部長委員)「氷姫とはうまくつけたと思いますね。そうそうたる男性議員を見事にやりこめる女性です。ただ、きのうの会見は新しいネタもなく、空振りだったというのが韓国での受け止めです」
司会の真矢ミキ「タマネギ男に氷姫。まるでドラマのようになってきましたね」
タマネギ男と氷姫の因縁の対決、野次馬的には面白そうである。