タレントの中川翔子さんは中学時代のいじめられた体験をもとに、いじめに悩む若者向けに「死ぬんじゃねーぞ!!」を出版した。辛くて、死のうとまで思ったしょこたんは、1人の友に救われた。その体験は「死ぬ人を減らせる」という確信になったという。
表紙には「いじめられている君はゼッタイ悪くない」「あなたの時間はあなたのもの」「あなたの命はあなたのもの」「誰にも奪うことはできない」とある。「学校に行くのがつらい、そんな夜に読んでほしい」。イラスト、漫画も自分で描いた。
「死んでやる」と思い詰めたとき・・・あることで救われた
中川さんは20年前、公立の小学校から私立の中学校へ進んだ。クラスメートとの些細なやり取りから、「キモい」「おかしい」といわれるようになり、離れて絵を描いているような少女だった。周囲がみんな悪口を言ってるように聞こえ、いじめもエスカレートした。
3年生の時、靴を隠されるなどがあり、「死んでやる」とまで思い詰めたのだったが、その時、普通に話してくれる友だちがいた。木村未央さんという。中川さんは「木村のおかげで息が吸えた」という。
木村さんは小学校で一緒だったが、中学では1、2年の時は別のクラスで、3年で顔を合わせたのだった。ブラスバンド部で友達も多く、中川さんは、「いじめに触れないで、ただ隣にいてくれた」という。
以来ずっと友だちだが、いまあらためて「キモい私と話している時、どんな気持ちだった?」と聞いた。いじめに加わらないと自分もやられるのでという子も多い中で、木村さんは「ナカショウはキモい絵を描いていた」「楽しいから隣にいた」という。
決して一人じゃない・・・隣りに見てくれてる人がいる
司会の加藤浩次「隣にいてくれたのが大きかったんだろうね」
近藤春菜キャスターが小学生時代の話を始めた。「無視が順繰りに回っていましたね。ちょうど私が無視されている時、私が前に無視した子が誘ってくれたんです。そのとき、私はなんてことしたんだろうと思いました」
下川美奈(日本テレビ報道局社会部デスク)「中川さんの場合は、自分をしっかり持っている人が近くにいたんでしょうね。それだけで大きいですよ」
モーリー・ロバートソン(ジャーナリスト)「私は差別されたが、父からアメリカ人の誇りを持てといわれました。神が見てる、お前は正しいと。高校になると、ハーフでモテたから、戦ってたね」
加藤「しんどかったら、行かなくてもいいという選択肢もあるから」
最後にいじめの相談窓口を紹介した。「24時間子どもSOSダイヤル」(0120-0-78310)、「チャイルドライン」(0120-99-7777)。