厚労省のおすすめは「受給遅らせろ」「パート・アルバイトも保険料払え」
「とくダネ!」は財政検証で示されたオプションも検証した。オプションとは厚労省の示す「処方箋」で、「年金の受給開始年齢を遅らせる」「保険料の納付期間を延長する」「パート・アルバイトも厚生年金に加入」などがある。
ニッセイ基礎研究所の井出真吾さんは「受給開始年齢を遅らせる」というオプションについて、「財政として効果があるし、受け取る側も額が上がるので、悪い話ではない」と話すが、司会の小倉智昭は「75歳からもらいだしたら、死ぬまでの時間が短くなるわけで、得するとは限らない」と持論を展開した。
佐藤さんは「制度自体にひずみが出てきています。保険料だから、後でもらえるものって思ってしまっているのではないでしょうか」
深澤真紀(獨協大学経済学部特任教授・コラムニスト)「オプション自体、余裕がある人を対象にしたものが多いですよね。遅らせることができるってことは、現金が手元にあるとか、仕事があるとか、健康であるということですから」
文
ピノコ| 似顔絵 池田マコト